バリカタ、湯気通し…ラーメンの固さの種類はいろいろ!麺の固さを解説

麺の硬さ

博多ラーメンのようなとんこつ・細麺のお店では、お客さんの方で麺の固さを自由に設定できるお店も多くなっています。麺の固さの種類の中には、業界特有の用語もいろいろとあります。スムーズに麺の固さを注文できるように、お店に行く際には自分の好みの固さをあらかじめ調べておくといいでしょう。

これってどういう意味?麺の固さに関する専門用語を紹介

聞いただけでは「どのくらいの固さなの?」とわからないような言葉が、博多ラーメンの世界ではいろいろと出てきます。その中でも主要な固さの用語について、固い順からピックアップしてみました。

湯気通し

文字通り湯気だけ当てたような状態、ほぼ生麺に近い麺の固さのことです。だいたいお湯にくぐらせるのは0~3秒程度です。麺が固いのはもちろんですが、粉っぽさもあります。麺というよりも生の小麦を食べているような感覚かもしれません。

粉落とし

粉落としは3~7秒程度茹でた状態です。湯気通しのように粉っぽさはありませんが、麺の芯はしっかり残っています。お店によっては「カキアゲ」と呼ぶ場合もあります。

ハリガネ

ハリガネは7~15秒程度茹でた麺の状態を指します。短時間で麺を上げてしまうので、まだ芯がしっかり残っている状態です。ここまではまだ生の小麦感を残している状態と思ってください。ちなみに湯根通しからハリガネは博多ラーメンでもまだメジャーな存在ではありません。対応していないお店も少なくありません。もし対応しているお店を見かけたら、一度チャレンジしてみるのもいいでしょう。

バリカタ

バリカタは少しラーメンに詳しい人なら知っている用語かもしれません。いわゆる固い麺よりもやや硬い状態の麺を指します。茹で時間の目安は15~20秒くらいとなるのです。多くの博多ラーメンのお店で、これを最も固い麺設定にしています。老舗のお店の中では「ナマ」と呼んでいるところもありますが、ほぼ同じ状態を指すと思ってください。

バリ柔

「固め・普通・柔らかめ」という麺の固さがあります。バリ柔は柔らかめよりもさらに柔らかい状態の麺を指すのです。コシのない、ふにゃふにゃした状態になります。だいたい茹で時間は100~150秒程度と思ってください。お店によっては「ズンダレ」と呼ぶところもあります。メニュー表には書かれていなくても、頼めば対応してもらえるお店も少なくありません。

地域によって異なる?お好きなラーメンの固さとは?

麺の硬さ

ラーメンの固さは上で紹介したように、多種多様な選択肢があります。

この中で何が好みかは、人それぞれでしょう。しかし地域別で好みの傾向が若干異なるようで、興味深い点です。

九州地方は固め好き

九州地方の方は、固めな麺を好む傾向が見られます。九州のほかにも沖縄や四国、中国地方でも固めの支持者が多かったです。あるアンケートではこれらの地方では、バリカタ好きの方が全体の3割を占めたというデータもあるほどです。九州地方ではとんこつラーメンがよく食されます。とんこつの場合、緩めよりも固めの麺の方が合うこともこのような結果に影響しているのかもしれません。

北海道・東北も固め好き

北海道や東北のような北国でも、固めの麺を好む人が多いようです。アンケート調査の中では、「固めの麺が好き」と答えた人が全体の4割を超えたデータもありました。ただし九州地方などのようにバリカタのような、かなり固い麺はあまり好まれないという結果も出ています。北海道や東北地方では味噌ラーメンに代表されるような味の濃いめのラーメンがよく食されます。濃いめのスープには固い麺の方がよく合うのかもしれません。

関東・中部・関西は普通が好み

そのほかの地域、関東や中部、関西地方を見てみるとおよそ半分の方が普通の固さの麺を好むことがわかりました。固すぎる麺を好まない人も少なくありません。その意見を見てみると「固すぎるとおなかの調子を崩すから」という意見が目立ちました。硬い麺だと胃もたれなど、胃腸にかかる負担が大きすぎるのでしょうか。

まとめ

博多ラーメンを中心として、麺の固さを調整できるお店は多いでしょう。ここで紹介したように一回聞いただけではどの程度の固さなのかよくわからない呼び名もあります。博多ラーメンのお店を訪れる際には上で紹介したような用語を覚えておいて、注文するときに取り入れてみるといいでしょう。また、地域によって好まれるラーメンの硬さが違うという点も覚えておくと、役に立つことがあるかもしれません。

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