今や国民食といわれるラーメン、市場規模は6,000億円といわれています。ラーメンは種類も多く、全国各地にご当地ラーメンがあり、地域の特産物を活かしたおいしいラーメンです。日本のラーメンは世界も認めています。そんなラーメンで、ごくまれにラーメンを食べるとお腹壊す方がいるようです。今回は、ラーメンを食べるとお腹を壊すといわれる、ラーメンとお腹壊す関係を解説します。
ラーメンを食べるとお腹壊すはほんと？
「ラーメンを食べるとお腹壊す」は信じにくい点もありますが、インターネットの中にも同様な書き込みが見られます。ラーメンは麺もスープも熱を通すことがほとんどで、冷たい食べ物ではありません。
一般的にお腹を壊す原因と考えられる、脂やニンニクを使用しますが、大量に使用するわけではありません。基本的にラーメンを食べてお腹壊す方は、食べた方の割合からすればごくわずかです。個人の体質に関係する部分は大いにありますが、それでも、お腹壊す方がいるのは何か原因があるようです。
お腹を壊すと推測される要因
ラーメンをたべるとお腹を壊す決定的な因果関係は特定されていません。実際にラーメンを食べてもお腹を壊さない方が大多数です。では、現在食べられているラーメンでお腹を壊す可能性が高い要因は何でしょうか。以下がその要因です。
かん水が関係する？
ラーメンを食べるとお腹を壊す原因として、ラーメンの麺に含まれる「かん水」という添加物が真っ先に挙げられます。かん水は、中華麺に食品添加物として加えるアルカリ塩水溶液です。ただし、かん水はラーメンの麺にとっては必要不可欠なもので、かん水を加えることで、ラーメンの麺独特のコシと風味が出ます。また、麺とスープの絶妙なバランスも生まれてくるのです。ラーメンにおけるかん水の働きは大変大きなものがあります。
かん水は、食品販売法で成分が制限され、胃の荒れや下痢など毒性上の心配はありません。しかしかん水は、炭酸カリウム、炭酸ナトリウムなどアルカリ性物質が主原料です。そのため、お腹の弱い方は下痢をすることはあるようです。
ラーメンの油分が影響？
ラーメンの種類にもよりますが、ラーメンには背脂など「油分」が多く使用されるタイプもあります。その油分がお腹を壊す原因の1つになっている可能性がありそうです。
ラーメンのおいしさの一つは、使用される脂といわれています。ただし、そこで使われている油の量でお腹を壊す場合があるようです。通常人間は油分の多いものを食べると、膵臓や胆のうが消化液を出して腸を刺激し動かします。その刺激でおなかがゆるくなることもあるのです。また、体内で消化しきれない量の油を摂取すると、腸はすぐに体外へ排出しようとすることがあり、結果としてお腹を壊すことになるのです。
冷水がお腹を壊す原因？
ラーメンを食べて、よくお腹を壊す人は、お店で冷たい水を多く飲んでいる方が多いようです。ラーメンが熱く、辛いラーメンだとどうしてもお店にある冷たいお水を飲む傾向があります。単純に、冷たい水の大量飲水は胃腸はじめお腹によくありません。また、人気ラーメン店は行列があり、ついつい急いで熱いラーメンを食べるので、冷たい水を飲む量が増えがちです。ラーメンを食べるとお腹壊す方は、水の取り方も注しましょう。
ラーメンを食べてもお腹壊さない工夫
お腹を壊すことがあっても、食べたいのがラーメンです。それだけおいしいのですが、お腹を壊さないように工夫して食べることは可能で、気をつけるポイントを紹介します。
スープは飲み干さない
ラーメンのスープは時間をかけて煮込んだおいしいエキス満載ですが、油分も多く含まれます。ラーメンを食べてお腹を壊す方は、ラーメンのスープは全部飲み干さず、適量を飲んで残すことを心がけましょう。
かための麺は避ける
かん水が気になる方は、ラーメンの麺は「かため」は避け、できれば「やわらかめ」がおすすめです。ラーメンの麺にはかんすいが入っていますが、麺はしっかりと茹でるほどかんすいが抜けていきます。硬めにゆで上げた麺ほどかんすいが残る確率は上がります。かん水に弱い方は、かための麺は避けましょう。最近のラーメン店は、麺の茹で加減も希望を聞く店が多いので、やわらかめを選びましょう。
食べすぎ注意
単純に、ラーメンの食べ過ぎはラーメンの成分以前の問題として体によくありません。自分の体調に合った量のラーメンを選び、おいしくいただきましょう。大盛ラーメンは麺の量も増えかん水を摂取する量が増え、油の量も増えます。適量にしましょう。
水の飲みすぎも注意
ラーメンを食べるときに、水を飲み過ぎないように注意が必要です。「濃い味」のスープは水が欲しくなります。しかし、飲み過ぎは避けましょう。とくに冷たい水はお腹を壊す引き金になることがあり要注意です。
まとめ
ラーメンはカレーライスと並ぶ国民食で大人気です。おいしいラーメンですが、ごく一部でラーメンを食べるとお腹を壊す方がいます。お腹の具合も個人差もあり一括りで論じられませんが、食べ方を一工夫することで、お腹を壊す確率を低減できそうです。そこまでしてもラーメンはおいしいのです。
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